東京育児事情

知っておきたい子育て支援のこと、東京における取り組みのこと

東京育児事情

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東京の子育て支援が知りたい!

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補助金の交付以外にもさまざまな子育て支援がある!

子育て支援に注力している東京では、児童手当や出産育児一時金、医療費助成制度といった補助金以外にもさまざまな取り組みを行い、安心して育児できるように貢献しています。

ショートステイ
保護者の病気や疲労などの身体的・環境的な理由により、子どもの養育が難しくなった場合に、短期間施設に預けられる制度です。
トワイライトステイ
保護者の仕事上の都合などにより、夜間時に子どもの養育が難しくなった場合に施設に預けられる制度です。宿泊にも対応しています。
ファミリーサポート
保育園や児童クラブなどへの送迎や、保護者が病気の際の預かりなどを行う制度です。
サポートを受けたい人とサポートができる協力会員とをむすび、相互支援で子どもの成長をサポートしています。
一時預かり
保護者の病気や出産、冠婚葬祭など、理由を問わず一時的に子どもを預けられる制度です。
育児支援ヘルパー
妊娠中や出産後など、育児のサポートを必要とする家庭にヘルパーを派遣している制度です。
新生児誕生祝品
家庭の経済的負担の軽減を目指し、買い物券を支給しています。
子育て訪問支援券
ベビーシッターサービスを受けられる制度です。2歳未満の子どもがいる家庭が対象となっています。
休日保育
保護者の仕事などの事情で、休日の養育が難しい場合に子どもを預けられる制度です。
産前産後の家事支援
出産後、体力が回復するまでの期間に、育児や家事を支援するヘルパーを派遣しています。
にぎやか家庭応援プラン
第三子以降の出産や小学校・中学校入学の際に商品券などを支給しています。
すくすくカード事業
家事育児に関する支援やスポーツクラブを利用できるカードが配布されます。配布の対象は2歳未満の子どもがいる家庭で、子どもが2歳になるまで利用可能です。

自治体ごとの支援制度の違いや特徴

ほかの市町村よりも子育て支援のサービスが充実しているとされる東京23区。「子ども・子育て関連3法」が平成24年に成立してからは、そのサービス内容は区によって多様化を見せています。

千代田区

外国人学校児童、生徒補助者補助金
義務教育相当の外国人学校に通う子ども一人につき、月6,000円の補助金を支給しています。
次世代育成手当
教育費がかさむ16歳から18歳の高校生を支援する制度です。

港区

コミュニティバスの利用
3歳未満の子どもを持つ家庭に、コミュニティバスの無料乗車券を配布しています。

中央区

新生児誕生祝い金
区内共通買い物券(ハッピー買い物券)3万円分を支給しています。
子育て交流サロン
親子が自由に遊べる交流スペースを開放し、イベントや講座などを実施。育児に関する情報交換や不安を解消する場、交流の場として利用できます。
出産支援祝金
産婦人科への通院にかかる交通費の負担を減らすために、タクシー利用券1万円分を支給しています。

渋谷区

親子ふれあい入浴デー
中学生以下の子どもと保護者が、公衆浴場を無料で利用できます。月に3回まで利用可能です。

新宿区

民間賃貸住宅家賃助成
新宿区の民間賃貸住宅に住む家庭の家賃を助成しています。

文京区

乳幼児ショートステイ、子どもショートステイ、トワイライトステイ
一時的な子どもの預かりを、日中と夜間に対応。対象年齢は、生後7日後から小学6年生までです。

豊島区

子ども家庭センターを結ぶフットワークバス
東部子どもセンター、西部子どもセンター、周辺駅とを周回するバスを無料で利用できます。

北区

みんなでお祝い輝きバースデー
1歳の誕生日を迎える子どもの誕生日会を開催。絵本の読み聞かせや手形・足形の作成を行っています。
親元近居助成
親世帯とファミリー世帯が北区に住んでいる場合に登記費用の一部を助成している制度です。育児と介護の共助の支援を目的としています。

板橋区

すくすくカード事業
一時保育のサービスやスポーツクラブの利用、ヘルパーの派遣、スタジオ撮影などのサービス優待を受けられる子育て世代応援利用券すくすくカードを支給しています。

葛飾区

三人乗り自転車の購入費助成
三人乗り自転車の購入費用の1/2を助成。対象は、6歳未満の子どもを2名以上持つ家庭です。

江戸川区

乳児養育手当
0歳の子どもを持つ家庭に、月13,000円を最大12回支給しています。

江東区

認可保育園の保育料が第三子以降無料
第三子以降の子どもの保育料を免除しています。
地域SNSアプリ「PIAZZA」
行政の情報や地元の口コミ情報、子ども用品の交換に関する情報などを配信・支援しているアプリです。江東区と民間企業が提携して運営しています。

荒川区

ツインズサポート
双子や三つ子といった多胎児を育てる家庭に、一時保育料の補助やタクシー利用料の補助を行っています。

足立区

あだち子育てパスポート
区協賛店舗にて、割引や優待を受けられます。対象は、中学生以下の子どもを持つ家庭や妊婦のいる家庭です。

台東区

にぎやか家庭応援プラン
第三子以上いる家庭を対象に、出産時に1万円の商品券もしくは図書カード3枚までを支給しています。

墨田区

いっしょに保育
保育士2名を家庭に派遣。育児に関する疑問や不安を相談できます。
訪問型保育支援事業“すみだ子育て支援ネット はぐHug
保護者が養育できなくなったときに、子育てサポーターの支援を受けられる制度です。

品川区

しながわっ子 子育てかんがるープラン
公立保育園に通園する子どもがいる家庭への一日保育体験の実施や、ママ同士の交流の場となるママ講座の開催、就学前の子どもの育児プランの作成サポートなどを実施しています。

世田谷区

さんさんサポート
産前産後のお母さんの身体の回復のために、ヘルパーを派遣し育児や家事のサポートを行っています。1歳になるまで3回利用できます。

目黒区

めぐろこども子育てネット
育児に関する不安や疑問を相談できるほか、助成やサービスなどを検索できるサイトです。

大田区

ショートステイ、トワイライトステイ、休日デイサービス
保護者の病気や出産などのさまざまな理由で子どもの養育が難しい場合に、子どもを預けられる制度です。

練馬区

子育てスタート応援券
1歳未満の子どもを持つ家庭に、ヘルパー派遣や一時預かり、育児相談、助産師会のアドバイスなどのサービスを利用できる券を発行しています。

中野区

外国人学校児童、生徒保護者補助金
外国人学校に通学する子どもを持つ家庭へ、一人8,000円の補助金を支給しています。

杉並区

杉並子育て応援券
就学前の子どもを持つ家庭に、一時保育や有料の育児支援サービスを利用可能なチケットを支給しています。

上記のほかにも、子どもの医療費助成が中学3年生までとする区が多い中、千代田区は高校3年生まで対象としているなど、独自のサポートを設ける自治体もあります。詳しくは、お住まいの地区の区役所HPをチェックしてみてください。

待機児童数にも注目

いざ働きに出たいと思ったときに、立ちはだかる大きな問題が待機児童問題です。東京は、育児支援が手厚いことで知られていますが、実は待機児童数の多さでもワースト1位なのです。
2019年の調査によると、東京都の待機児童数は3,690人。2018年度は5,414人だったので、 1,724の減少に成功しています。ワースト2位の沖縄県は1,702人なので、東京都と比べると1,988人。2,000人弱の差が開いており問題が解消したとは言い難い状況ですが、確実に良い方向へ進んでいるのもまた事実です。
しかし、育児支援が整っている区に引っ越したとしても、待機児童数が多ければ思う時期に仕事することが難しくなるかもしれません。この項目では、待機児童数の多い区・少ない区についてご紹介します。スムーズな保活のためにぜひチェックしておきましょう。

【待機児童数が多い区】

  • 第1位 世田谷区
  • 第2位 中央区
  • 第3位 江戸川区
  • 第4位 中野区
  • 第5位 足立区

【待機児童数が少ない区】

  • 第1位 港区
  • 第1位 杉並区
  • 第3位 新宿区
  • 第4位 千代田区
  • 第5位 品川区

上記は2019年4月に発表されたデータからランク付けしたものです。「待機児童が少ない区」で同率1位になっている港区と杉並区は、どちらも待機児童数0を誇ります。 それぞれの自治体で実施している待機児童対策

千代田区
私立認可保育所や多様な保育施設の開設など、預け先の拡充に注力しています。
港区
空きクラスを活用し、1歳の子どもの定員を拡大。そのほか、保育コンシェルジュによる施設の紹介などのマッチングを行っています。
中央区
保育コンシェルジュの設置や保育所等への臨時受け入れの強化などを行っています。
渋谷区
認可保育園や認定こども園などの開園や、定員増加などを行っています。
新宿区
新宿区待機児童解消計画を作成し、保育定員の拡大を行っています。
文京区
私立認可保育園等を積極的に開園するほか、定員数の拡大も行っています。
豊島区
居宅訪問型保育事業の実施や私立認可保育園の開園などを行っています。
北区
認可保育所や小規模保育事業所の新設を実施。保育定員の拡大を目指しています。
板橋区
私立認可保育園の新設や保育定員の拡大を行っています。
葛飾区
認可保育所や認定こども園の設置、予約入園の拡大を行っています。
江戸川区
認可保育所等の保育施設の整備の推進や定員拡大、私立保育園での長時間の預かり保育などを行っています。
江東区
定員拡大のほか、居宅訪問型保育事業や保育ルームなどを展開しています。
荒川区
認可保育園の新設や定員拡大を行っています。
足立区
保育士の確保や公有地を利用した保育施設の整備、私立認可保育所の賃貸料の補助などに取り組んでいます。
台東区
保育施設の誘致や保育士の確保などを行っています。
墨田区
認可保育所の整備や認証保育所から認可保育所への移行、小規模保育事業所や定期利用保育室の整備などに取り組んでいます。
品川区
私立保育園の開設支援や認証保育所の開設、区立保育園の定員拡大、区立幼保一体施設の開設などに取り組んでいます。
世田谷区
認可保育園や小規模保育事業所の新設、定員拡大などに取り組んでいます。
目黒区
定員の拡大や民有地を利用した保育施設の開設、大規模建築物の保育施設の設置などを行っています。
大田区
認可保育園の新設や保育定員の拡大を目指しています。
練馬区
保育施設の増加や定員拡大のほか、幼保一体施設の開設、居宅訪問型保育を行っています。
中野区
民間の保育施設や地域型保育事業の新設、区立保育園の民営化、定員の拡大などを行っています。
杉並区
認可保育所や小規模保育事業を整備したほか、保育園を申し込んだ家庭に空きのある認可外保育所を個別に紹介しています。今後は保育施設の質の向上を目標にしています。

いかがでしたか?自身が住む地域と比べて支援制度は整っているのか、また23区への移住をお考えの人はどこに住むべきかといったことを考えるための判断材料になれば幸いです。仕事と育児を無理なく両立し、理想の毎日を送ることができる環境を見つけましょう。

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